2025年7月21日

2025年7月20日、豊橋新アリーナ建設をめぐる長い間の対立に、一つの区切りがつきました。「多目的屋内施設および豊橋公園東側エリア整備・運営事業」の継続の是非を問う住民投票が行われ、事業推進に賛成する票が多数を占める結果となりました。今後は、住民の意思をどう受け止め、長坂市長がどのような対応を取るのかが注目されます。
異例尽くしの豊橋新アリーナ住民投票
今回の住民投票は、経緯の点でも全国的に見て極めて異例といえるものでした。市議会はこれまで、住民投票を求める請願を2度にわたり否決し、一貫して事業推進の立場を取っていました。しかし2024年の市長選で、「中止・見直し」を掲げた長坂市長が当選し、就任後に事業の中断を正式に表明。これに反発した市議会は方針を転換し、住民投票条例案を可決して今回の実施に至りました。
市議会は「市民の意思を確認するため」としていますが、背景には市長との明確な対立構図や、政治的駆け引きがあったことは否定できません。
そもそも、住民投票は通常「住民からの直接請求→条例案提出→議会審議」という流れが一般的です。しかし、豊橋の場合は、市長による事業中止表明に対抗して議会主導で住民投票を実施したという点で、他に類を見ない展開となりました。
今回の豊橋新アリーナ住民投票の結果を受けて

「多目的屋内施設および豊橋公園東側エリア整備・運営事業」の継続の是非を問う住民投票は
得票数 | ||
---|---|---|
賛成 | 106,157 | |
反対 | 81,654 |
今後注目されるのは、市議会がこの結果をどのように受け止め、どのような姿勢で事業を進めていくのかという点です。賛成多数とはいえ、約8万票の反対があったことを軽視すれば、次の市議会議員選挙で思わぬ逆風を受ける可能性もあります。その「8万票」は、決して無視できる数字ではありません。
実のところ、ぼく自身はもともとアリーナ建設に対して明確な反対の立場ではなく、「どちらかといえば賛成」でした。それでも今回、反対に〇をつけた理由は、これまでにも当サイトの記事で書いてきたとおり、「事業を推進する市議会議員たちへの不信感」があったからです。
今回の住民投票を通じて、「誰に投票すべきか」「誰を当選させてはいけないか」という判断材料を、市民としてしっかり得ることができた。ぼくにとっては、それが最大の収穫だったと思っています。

今後の豊橋新アリーナについて考えてみる
さて、豊橋新アリーナの建設計画については反対派の意見の中に「なぜすべてを税金で作るのか?」というものがあります。ぼくもそう思います。高いとか安いという問題の以前に「なぜ自分は金を出さないのか?」という一点に疑問を感じます。「投資」というのならそれを声高に上げる財界、事業者も出資するのが普通だろう?という想いです。
例えば豊橋新アリーナが完成した後は最も活用することになるであろう「三遠ネオフェニックス」のパートナー企業パートナー企業は年間50万円以上の協賛が必要とのことですが今シーズンのパートナー企業は100社を優に超えます。これらの企業が同等の金額30年分を負担すればそれだけで15億円です。
同じく三遠ネオフェニックスの物語コーポレーション会長の小林氏は「豊橋新アリーナができないと豊橋は死ぬ」とまで公言しています。そこまで危機的状況ならなぜ自ら出資しようとしないのか?不思議でなりません。
\ ぼくは払ってもいいよ /
その他にも事業費を集める方法はいくらでもあるはず。クラウドファンディングをやるなんていうことも聞かれますし、ぼくはよく神社とかで見かける石の柱とか屋根瓦みたいに寄付者の名前を刻んだもの…手形でもいいし足形でも。一口5万円でとか。思い切り机上の空論ですが1万人集まれば5億円!
それならぼくは乗ってもいいかなと思います。


豊橋新アリーナができた年に生まれた赤ちゃんの手形アートも。これは無料で。
出生数が増える…かもしれん。