クロスカブで行く「天空の池」酷暑を逃れて絶景の地へ

クロスカブで行く「天空の池」酷暑を逃れて絶景の地へ

連日の猛暑、30度を超える気温にうんざりしていたある日。ふと思い立ち、以前から気になっていた「天空の池」を訪れることにしました。標高2000メートルを超える場所に広がる静寂の池。まるで別世界のようなその場所は、灼熱の地上を離れた避暑地としても人気です。

今回はクロスカブにまたがり、観光を兼ねた小さな冒険のような旅になりました。

天空の池とは?

天空の池は、長野県大鹿村の標高2000メートルを超える場所にある小さな池です。地元では「天空に浮かぶ池」とも呼ばれ、晴れた日には青空と周囲の山々を映し出す姿が幻想的。

大鹿村観光協会の公式サイトでも紹介されていますが、アクセスは簡単ではなく、整備された観光地というより「秘境スポット」。その分、静かで雄大な自然を独占できる魅力があります。

出発 ― 早朝5時の爽快感

今回の相棒はクロスカブ。酷暑を避けるため、まだ涼しい空気が残る早朝5時に出発しました。

まず立ち寄ったのは愛知県新城市の道の駅「もっくる新城」。ここはツーリングライダーの定番休憩スポット。コーヒーで一息入れて再び走り出します。

もっくる新城

国道153号から飯田市へ

新城から国道153号を通り、飯田市へ。道幅が広く快適なルートで、ツーリングの楽しさを味わえる区間です。

飯田市街を抜けると、いよいよ山道へ。以前は天空の池まで自動車でもアクセス可能でしたが、現在は道路が崩落している箇所や未舗装の荒れた部分が多く、黒川牧場までしか車両で行けません。牧場にバイクを停め、そこからは徒歩で進むことになります。

徒歩で天空の池へ

黒川牧場から池までは約2キロ、徒歩40〜50分ほど。

道中に「遊歩道」という看板がありましたが、実際には遊歩道というより鹿の通り道のような踏み跡。分かりづらく急登もあり、体力を削られます。足元には鹿の糞も多く、野生の多さを実感。

息を切らしながら登ると再び車道に合流。そこから600メートルほどで、ついに天空の池が姿を現しました。

天空の池の魅力

標高2000メートル超に位置する天空の池。目の前に広がるのは、周囲の山々を映し出す水鏡のような池と、涼やかな風。

この日も下界は35度近い気温でしたが、池の周囲は快適そのもの。しばらく池のほとりでぼんやり過ごしていると、先客のアマチュアカメラマン2人と出会いました。蝶や野鳥を撮りに来たとのことで、やはり「遊歩道で苦労した」と笑っていました。

下山とライダーとの出会い

帰りは迷うのが怖かったので遊歩道ではなく車道を下山。完全に崩落している部分もあり、「これでは確かに車両は通れない」と納得。

黒川牧場に戻ると、これから天空の池へ向かうライダー3人が準備中。「どのくらい時間かかります?」と聞かれたので、「40分くらい。ただし遊歩道はきついので車道がおすすめ」とアドバイスしました。

温泉で汗を流して帰路へ

下山後は国道151号を選び、途中で立ち寄ったのが兎鹿嶋温泉 湯~らんどパルとよね。山歩きとツーリングでかいた汗を流す温泉はまさにご褒美。湯上がりのさっぱり感と満足感は格別です。

また、今回持参した3リットルのガソリン携行缶が安心材料になりました。山奥はスタンドが少ないため、ツーリング時には必須装備だと改めて感じました。

天空の池観光のポイント

これから訪れる方へ、観光のポイントをまとめます。

  • アクセス:車・バイクは黒川牧場まで(天空の池までは徒歩約2km)
  • 所要時間:牧場から往復で約1時間半〜2時間
  • 装備:ハイキングシューズ推奨、夏でも涼しいが水分必須
  • ルート選び:「遊歩道」看板は避け、車道を歩く方が安全
  • 野生動物:鹿が多く生息。朝夕は注意
  • おすすめ時期:夏の避暑、秋の紅葉シーズン

天空の池の地図情報

天空の池は、手軽な観光地というより「少し冒険が必要な秘境」。だからこそ、たどり着いたときの爽快感と静けさは格別です。

酷暑を忘れたい方、自然の中でゆっくり過ごしたい方にはぜひおすすめ。クロスカブでのツーリングも含め、心に残る一日になりました。

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