豊橋新アリーナ建設推進派の自民党市議の説明会に参加してきた

豊橋新アリーナ建設推進派の自民党市議の説明会に参加してきた

2025年3月15日豊橋市の東部生涯学習センター飯村分館で開かれた新アリーナ説明会に行ってきました。この会を主催したのは自民党豊橋市議団、公明党豊橋市議団、まちフォーラム、とよはしみんなの議会など豊橋市議会議員27名による豊橋新アリーナ建設推進の市議団です。

豊橋市民であればこれまでの経緯はある程度分かっているとは思いますが簡単におさらいしておきましょう。豊橋市民以外の方は今一つよくわからないけどなんだか最近時々新聞の紙面(中日新聞)に登場する話題ですので「何だろう」と思われている方にざっくりと理解していただければと思います。

豊橋新アリーナ計画についてのこれまでの経緯

豊橋市の新アリーナ計画は、2016年頃から検討が始まりました。​当時の佐原光一市長が公約として掲げ、民間事業者との協議を進めていましたが、2019年に協議が成立せず、基本協定の締結に至りませんでした。

2020年11月の市長選挙では、「新アリーナは他の場所で、時期は見定めて」と掲げた浅井由崇氏が当選しました。​しかし、2022年5月に豊橋公園を最適な新アリーナ建設候補地として事業を進めることを発表し、当初の案に回帰しました。​これに対し、新アリーナ建設反対派は住民投票による賛否を求めましたが、市議会の議決により住民投票は実施されませんでした。

建設予定地が隣接する豊川や朝倉川の河川氾濫被害浸水区域に該当していたことから、計画地を少しずらし、豊橋公園内の豊橋球場を解体し、その跡地に新アリーナを建設する計画としました。​一方、現在の豊橋市総合体育館がある豊橋総合スポーツ公園に新たな野球場を整備する計画も立てられました。

2024年9月、豊橋市はスターツコーポレーションを代表とする「TOHOHASHI NEXT Parkグループ」を新アリーナ建設・運営事業者として基本協定を締結しました。​しかし、同年11月10日の豊橋市長選挙で、新アリーナ建設反対を掲げた長坂尚登氏が当選しました。​これを受け、豊橋球場の解体工事は中断され、契約解除に伴う違約金や逸失利益の市負担が懸念されています。

この計画に対しては、事業費の負担や経済的効果の不確実性、プロバスケットボールチーム「三遠ネオフェニックス」への信頼性など、多くの問題点が指摘されています。 ​また、建設予定地の防災上の問題や、住民投票実施の是非なども議論の対象となっています。

現在、新市長の下で契約解除の手続きが進められる見込みですが、違約金や今後の計画見直しなど、多くの課題が残されています。

異例の市議会議員による住民説明会

説明会を開催しているのは冒頭に書いたように豊橋の市議会議員27名です。豊橋市議会議員は36名ですから3分の2の議員が開催しているというものです。一般的にこのような公共事業の説明会というのは市や県、国が開催するというイメージです。実際今回の説明会でも自民党の伊藤哲朗市議が、

本来このような説明会は市当局が開くべきなんです。

と、繰り返し話していました。

そうなんですよね。普通、このような事業についての住民説明会というのは「こういう施設を作る計画を進めたい」というものを市の職員の方が地域住民や市民に事業についての説明をして計画を進めるというものだと思います。しかし現在この豊橋アリーナ計画については昨年秋に初当選した長坂尚登豊橋新市長が公約通り計画を止めています。

であれば市当局が説明会を行うとすれば「豊橋新アリーナ建設計画を中止している」ことについての説明となります。では何故このような「豊橋新アリーナ建設推進」の説明会を市議会議員が開催するのか?

K-Susaki

なんだかモヤモヤしますね…

質疑応答の時間が残念で…

https://drive.google.com/file/d/18jlMwP-Cz_apO3eJo3S137HkL55obCJb/view

豊橋新アリーナについての説明会は上のようなチラシを元にまずは市議会議員の方の説明です。このチラシはポスティングや新聞の折り込みチラシなどかなりの枚数がまかれています。僕も何度も目にしたので内容は大体理解しているつもりです。そのチラシに基づいた説明なので特に目新しい内容はありませんでした。

さて、その後は質疑応答ということになったのですが、冒頭に伊藤哲朗市議会議員が、

このような説明会は今回が3回目です。これまでの説明会の時の質疑応答の時になかなか質問しないで自分の意見を長々と話す方がおられました。できるだけ多くの方に質問していただきたいので質問は簡潔におひとり一つまでにしてください。

何て言っていました。

K-Susaki

何でわざわざそんなこと言うのだろう?

と思っていたのですが、その理由はすぐ分かりました。最初の質問者の方から「自分の意見を長々と」話す方が登場しました。どうもこの説明会に来ている方は豊橋新アリーナ建設に反対している方が多いようで質問というよりも建設反対の意見表明が多い感じです。

K-Susaki

まぁこういう説明会の質問ならこうなるか…

僕もちょっと聞いてみたいことがあったのですが聞いてて段々うんざりした気分になってきて途中で退場しました。

まぁ、知り合いの市議会議員、尾林伸治さんと石河貫治さん、そして飯村分館の館長をされてる小野さんと少しお話できてよかった。小野さんは僕が飯村小学校のPTA会長やってた時の教頭先生で児童にも人気の愉快な先生でした。

ちなみに僕が質問したかったことは…

  • チラシは何枚作ったのか?
  • チラシの作成費、ポスティング、オリコミ費はいくらだったのか?
  • ホームページの作成はいくらかかったのか?
  • 以上にかかった費用はどこから出ているのか?皆さんで割り勘ですか?

という点で、Googleフォームから質問できたのでそちらから送信しました。