2025年3月13日

3月9日(日曜日)に豊橋市二川生涯学習セインターにて行われた浜松湖西豊橋道路の住民説明会に参加してきました。一応、二川校区自治会が開催する説明会のようで僕は隣の飯村校区なので部外者みたいな感じですが昨年より「浜松湖西豊橋道路を考える会」なんていう集まりに参加したり、その会のウェブサイトを作成したり管理したりと関わっているので許可をもらって参加してきました。
浜松湖西豊橋道路ってなあに?
インターネット上の情報をもとに簡単にまとめると浜松湖西豊橋道路は、静岡県浜松市北区の三ヶ日ジャンクション(JCT)と愛知県豊橋市の三河港区域を結ぶ、全長約26kmの自動車専用道路として計画されています。この道路は、東名高速道路、新東名高速道路、三遠南信自動車道、名豊道路(国道23号)などと接続し、広域的な道路ネットワークを形成します。これにより、物流機能の効率化や地域産業の振興が期待されています。
計画段階では、複数のルート案が検討され、2021年11月の第3回計画段階評価において、西側ルート案が妥当とされました。その後、環境影響評価や都市計画の手続きが進められており、2024年7月には環境影響評価方法書の縦覧と説明会が実施されました。
浜松湖西豊橋道路は、東西軸の主要道路を南北に連絡し、沿岸地域と中山間部を結ぶことで、三遠地域の産業経済や地域連携、防災・災害対応に大きな効果が期待されています。現在も関係機関と連携しながら、都市計画決定や環境影響評価の手続きが進められており、早期実現が期待されています。
浜松湖西豊橋道路の計画の流れ

民間による発案を契機に、(仮称)浜松三ヶ日・豊橋道路として構想が持ち上がる。この道路は、静岡県浜松市北区三ヶ日町と愛知県豊橋市を結ぶルートとして想定され、東名高速道路や名豊道路(国道23号)、三遠南信自動車道との連携を図ることを目的としていた。当初は自治体や地元経済界の要望が中心となり、国に対する働きかけが始まる。
当時の麻生財務大臣が国会答弁で、浜松湖西豊橋道路の必要性について言及し、国土交通省による事業化の可能性について前向きな姿勢を示す。この発言を受け、地元自治体や経済団体の動きが活発化し、事業化に向けた具体的な検討が本格化する。
浜松市、湖西市、豊橋市が共同で国に対し、道路整備の必要性を訴える要望書を提出。このころから、三遠南信自動車道の整備進展とともに、東名・新東名と名豊道路を結ぶ広域的な交通ネットワークの一環としての意義が強調されるようになる。
国土交通省中部地方整備局が、第1回計画段階評価を実施。この段階では、概略ルートや交通需要、地域経済への影響などの調査が行われる。地元自治体や関係機関との調整が進み、具体的なルート案の検討が始まる。
第2回計画段階評価が実施され、複数のルート案が比較検討される。この時点で、東西2つの主要なルートが候補に挙がるが、それぞれのメリット・デメリットが議論される。
正式名称が「浜松湖西豊橋道路」に決定。従来の(仮称)浜松三ヶ日・豊橋道路という名称が使われていたが、より明確な地域認知を目的として正式な道路名称が採択される。
第3回計画段階評価が行われ、西側ルート案が最適と判断される。このルートは、地形条件や環境への影響、既存道路との接続のしやすさなどを考慮した結果、最も実現可能性が高いと判断されたもの。今後、都市計画決定や環境影響評価の手続きを経て、本格的な事業化に向けた準備が進められる。
環境影響評価のための予備調査や、住民説明会の実施が始まる。この段階で、沿線自治体や地元住民との意見交換が行われ、環境負荷の軽減策や工事計画の概要が検討される。
環境影響評価方法書の縦覧と説明会が実施。住民や関係機関からの意見を募り、具体的な環境対策やルートの最終調整が進められる。この段階を経て、都市計画決定や事業認可に向けた最終的な手続きが進められる予定。
現在、浜松湖西豊橋道路は、環境影響評価や都市計画決定の最終調整段階に入っており、事業化の目処が立ちつつある。正式な着工時期については今後の行政手続きの進行次第だが、地域の物流効率化や防災機能の強化という観点からも、早期の整備が望まれている。
浜松湖西豊橋道路についての二川校区住民説明会
さて、今回参加してきた浜松湖西豊橋道路の住民説明会ですが、冒頭にも書いた通り二川校区自治会が開いている感じでした。説明するのは地元衆議院議員の根本幸典氏、その他県議会議員、市議会議員など数名が出席していました。国、県、市の職員は一人も出席していない感じでした。
一方で昨年の夏に豊橋市のアイプラザで開催された浜松湖西豊橋道路の説明会は確か愛知県主催ということで国、県、市の役人が説明していましたがその時には議員は一人も来ていなかったと記憶しています。
このようなものに関心を持って積極的に住民説明会みたいなものに参加するのは初めてのことですので…

そんなもんなのかな?
という感じですが、同じ事業についての説明会なのに一方は役所の人だけでもう一方は議員だけというのはなんだか不思議な感じがしました。
説明会においては質疑応答の時間もありますが、質問される方はどちらかといえば道路建設に反対する方が多い印象で、このような住民説明会に参加する方はそうしてもそのような傾向にあるのかな?と感じました。多くの方が賛成でも反対でもないのかもしれませんけどね。
僕としては先日の道路陥没事故のように全国各地で公共インフラが改修の時期に入っている中で新しい道路はひつようなのかな?とは思ったりします。この浜松湖西豊橋道路の建設目的が「三河港地区から高速道路へのアクセス」を向上させることであるのなら…

先日、名古屋まで開通した名豊道路(23号バイパス)の前芝インターから国道247号~国道151号の道路の上に東名豊川ICまでの自動車専用道路を作ればいいんじゃないの?
とか思ったりしました。
現在の浜松湖西豊橋道路は詳細はまだ決まっていないと言われながらも計画だけはどんどん進んでいるようで住民の意見はどこで反映されるんだろうという気がしてなりません。おそらく全国各地で行われている大規模公共事業はこんな感じで進められているんでしょう。
